屋根の形状には、切り妻、寄せ棟、入母屋、片流れ、等があります。
ローコストでおすすめは、片流れや切り妻です。
片流れ屋根は、梁間の大きい建物ですと、片方の屋根の高さが高くなりすぎるので、緩い勾配が可能なガルバリウム鋼板葺き等がお勧めです。
タテヒラ葺きは1寸勾配でも可能です。
法的制限により建物高さが高くなると、高さ制限や採光計算上不都合となる場合があります。
シンプルな切り妻屋根の勾配は5寸勾配前後がよいでしょう。
5寸勾配とは水平に1mの距離に垂直に50センチ上がる斜めの線です。
急勾配の屋根は足場が必要になり、外壁面積、屋根面積とも増えます。
その分工事費も高くなります。
5寸勾配ですと、足場無しで作業でき、瓦を使用しても雨漏りの心配のない勾配です。
又小屋裏物置やロフトも屋根勾配でできる空間を利用して作ることができます。
片流れ屋根や切り妻の屋根はシンプルだけでなく、雨漏りが最もしにくい形でもあり、
将来増築も容易にできるメリットもあります。