
屋根の形は外観デザインに影響するものですが、ローコストになるのが緩い勾配のシンプルな形状です。
屋根の勾配が緩いと屋根の施工面積が少なくなります。
屋根材だけでなく屋根の下地材や構造材も少なくなりますね。
急な勾配の屋根は大工さんや屋根屋さんの作業も危険で足場も必要になりますが緩い勾配だと安全に作業できます。
緩い勾配にしても雨漏りの心配が無いのが、ガルバリウム鋼板のタテヒラ葺きです。
瓦屋根の場合勾配を緩くすると雨漏りの原因になり、最低4.5寸勾配が必要ですがガルバリウム鋼板のタテヒラ葺きの場合1寸勾配でも大丈夫です。
1寸勾配というのは水平1メートルに垂直に10センチの勾配です。

タテヒラ葺きは屋根の高い方から低い方まで継ぎ目無く1枚物で葺くので雨漏りの心配がありません。
縦方向には30センチおきくらいにジョイントが入りますが、ジョイント部分が少し高くなるので大丈夫です。
軽量な屋根は地震にも強くなります。

屋根にソーラー発電を乗せる場合、瓦屋根の場合、瓦に穴を開けて架台を設置する必要がありますが
片流れのガルバリウム鋼板のタテヒラ葺きは屋根に穴を開けずに設置できます。
シンプルな片流れの屋根はソーラーパネルも沢山設置できますね。
寄棟屋根はぐるりと雨どいが必要ですが、片流れ屋根は雨どいは片方だけで済みます。
安くて悪い材料を集めて作るローコスト住宅では無く、建物形状や屋根の形でもコストダウンをする事ができますよ。