建築主様から依頼を受けて行う業務に設計・監理があります。
設計は誰もがわかりやすい事ですが、監理はわかりにくいかもしれませんね。
監理とは設計図面作成完了後に現場工事が始まり完成引き渡しまで設計図面と現場を照合する事がメインになります。
設計図面には建築主様と打ち合わせして決定した事が沢山記載されています。
細かな事まで図面に記載する事で、工事施工者が図面を見ればわかる様にしていますが施工者側が見落とす場合もあります。
又、建築基準法や都市計画法・フラット35基準などなど いろんな法律に適合する様に図面に記載していますが、それが現場で守られないと法律
に適合しない違法建築物となってしまいます。
建築主様の要望事項や各種法律に適合した建物となる様に設計者が現場で図面と照合する事を監理と言います。
設計者が行う監理は現場に常駐したり毎日現場に行って工事する職人に指示するものではありません。
重要な工事工程ごとに足を運ぶ程度とされています。
お客様の中には設計者の監理を現場監督と同じ様に考えている人もありますが、工事管理者(現場監督)は施工者です。
監理と管理の違いって分かりにくいですが、
工事施工者が行う工事管理は
材料の仕入れや各職人の手配指示・工事工程管理や・品質管理・安全管理等を行います。
設計者は設計図書との照合による指定した材料と相違無いか、必要な釘長さや間隔など適切に工事が行われているか現場チェックしますが、現場
の下請け職人に直接指示する立場にはありません。
不具合があった場合は施工者の工事管理者である現場監督に指示します。
工事施工者の現場監督は各下請け職人に指示する他、それぞれの工事が適切に丁寧に行われる様に進めるのが腕の見せ所です。
設計と工事施工者が全く別々であれば、設計者の監理は建築主様の立場で行われますが、
設計施工の住宅会社に依頼した場合、設計監理と工事管理の区別が付きにくくなり
過去に大手住宅メーカーの建築基準法違反のニュースもありました。