住宅を建てる前に土地探しから始める事が多いですね。
一般的には分譲地や不動産業者さんから土地を購入しますが、知人の農地を買ってそこで家を建てる場合もあります。
農地を購入して家を建てる場合の流れについてです。
農地を購入する場合に必要な手続きに農地転用申請があります。
他人の農地を購入して家を建てる場合、農地転用5条申請が必要です。
農地転用申請はどの農地でもすぐ申請できるわけではありません。
農地は農業振興地域・農用地に指定されている場合すぐ農地転用申請を提出する事ができません。
上記に該当していない農地である事を市役所担当課でまず確認する事が必要です。
農地転用申請が許可になり、その許可証を添付して所有権移転登記手続きとなるので、知人から農地を購入する場合でも土地代金の受け渡しは農地転用許可後となります。
農地転用許可申請には様々な添付書類が必要です。
土地購入費用・宅地造成費用の見積書・建築工事費の見積書・建築計画の配置図・平面図・立面図・造成計画図面・資金証明書・土地登記簿謄本・字限図・同意書などなど
宅地造成計画図やその見積書や新築する図面や見積書やローンを利用する場合融資証明も必要となるので、全ての計画やその費用の融資まで決定していなければ申請できません。
知人から農地を譲ってもらう話ができても、農地転用申請提出までには相当の期間が必要になります。
私は独立する以前、建築会社で土地の仕入れ業務をしていた事があります。
不動産業者が持ってくる情報には広い農地の場合もありました。
土地の調査から造成計画、宅地造成後の販売価格などを計算して分譲住宅用地として企画立案する仕事です。
広い土地の真ん中に道路を付けて、宅地を分割して1区画ごとのの販売価格を想定していました。
建築基準法上の接道・上下水道の引き込みの不可・雨水の排水計画・周辺の環境都市計画等の調査も重要でした。
新庄一級綜合建築設計は購入しようとされる農地が住宅の用地として適当なものであるかの調査をはじめ農地転用申請がスムーズに提出できる様に建築主に代わって進めさせて頂きますが、設計契約を頂ける事がまず必要です。
かなりの労力を要する作業であり、関係する人にも迷惑をかけられないのでまずは設計業務委託契約を頂いてからとなります。