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断熱サッシでも結露する

 

今ではアルミサッシは断熱性能の高い物を使うのが普通になりました。

 

 

 

温暖な地域でも複層ガラスのLOW-E・サッシ枠は室内側は樹脂が一般的ですね。 

 

 

 

断熱性能の良いサッシを使うと結露しないと思われていませんか? 

 

 

 

以前の一枚ガラスにアルミ枠のサッシよりも結露しにくいですが、高断熱のサッシでも条件により結露します。

 

  

 

室内の湿度が高いと結露します。 

 

 

 

湿度は室内の気温が高いほど多く含みます。

 

 

日中仕事に出かけて閉め切った状態の室内は温度も高くなり湿度も多く含みます。 

 

夜間外気気温が下がると結露しやすくなりますね。

 

  

 

今の家は特別な高気密工事をしなくても、昔の家と比べて気密性が高いです。 

 

隙間風が入ってくるのがわかるような家ではありません。

 

  

 

外壁下地には構造用合板を柱や梁に直接留め付け、さらに透湿防水シートを張りダクト周りやサッシ周りにも気密防水テープを貼り付けます。

 

 防水性を高める為ですが、気密性も高まります。

 

 

 

 グラスウールの断熱材は透湿抵抗の高いフイルムが付いていて、そのフィルムを柱や梁に留め付けその上に石膏ボードを胴縁を使わずに張り、石膏ボードのジョイント部分は隙間なくパテ処理をして、さらにビニールクロスを貼りつける仕上げです。

 

 

床は構造用合板を土台や大引き、床梁に直貼りして仕上げのフローリングやクッションフロアーシートを貼ります。

 

 

 

昔のように隙間風が入ってくるところがありません。 

 

 

 

気密性が高いと自然に空気が入れ替わりません。 

 

 

 

建築基準法に定められている24時間換気で空気を強制換気しないと湿気は溜まったままになります。 

 

 

 

24時間換気を行っても家具などの裏側の空気は対流しにくいです。 

 

窓はカーテンで遮られているので、窓部分の空気も対流しにくいです。

 

 

 

 マンションにお住まいの方が湿気やすいってよく言われますが、木造住宅よりもコンクリート造のマンションの方が気密性が高いです。 

 

 

 

ビニールを張り巡らした高気密住宅は特に換気を十分行わないと、空気の対流が自然に行われず湿気が溜まります。 

 

その結果、高断熱のサッシを使っても結露する他、壁にカビが生えたりします。

 

  

 

花粉対策に窓を開けたく無い方もあるかと思いますが、換気システムだけに頼らず窓を開放して部屋の隅々まで風を当てる方法もいいのではないでしょうか?

 

 

 

 

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