既存の土壁や古材を活かした古民家リノベーション

古民家リノベーション玄関ホールの完成後の様子です。

低い天井と梁は構造上支障が無い事を確認して撤去しました。

既存の十文字に掛けられた梁丸太を活かした設計として

高い天井になりました。

 

玄関土間とホールの段差を少なくして上がり降りしやすいバリアフリー設計で高齢のご夫婦も使いやすい玄関ホールになりました。

 

玄関の框は以前に使われていた古材をもう一度再利用したものです。

桜の杢目がきれいです。

無垢の古材は表面に傷が付いたり黒くなっていても、中身は新品同様なのです。

 

壁はいまでは見かけなくなった土壁を活かして下地調整をして聚楽壁を塗りました。

 

聚楽壁は豊臣秀吉が1587年に京都上京区に造営した聚楽第跡地一帯の地下から得られる茶褐色の土を主成分にした壁の仕上げで、その侘びた風合いが数寄屋建築の壁の最上級品として後世に広まったと言われています。

 

土壁の下地塗りの乾燥に期間がかかり、建築主様にご迷惑をかけることになりますので、扇風機や投光器を現場に設置して下地の乾燥を早めての上塗り作業となりました。

 

古民家リノベーション玄関 工事前の様子です。

 

土間の玄関から和室に入るようになっていましたが、段差が大きく足の悪い高齢のご夫婦にとって危険で使いにくい玄関ホールでした。

 

玄関ホール工事中の様子です。

鴨居のすぐ上に天井や梁があり、背の高い人だと頭がこすれそうな高さでした。

 

低い位置の梁は30センチ程残して棚に活用できるように

考えました。

 

古民家の壁は土壁が施工されいます。

 

今は職人さんの不足やその手間や工事期間が長くかかる事から土壁の家は見かけなくなりましたが、断熱性や湿度を調整してくれ、呼吸する優れものです。

 

昔からある蔵は土で造られ大切な物を保管されてきました。

 

古民家リノベーションは古い物を撤去処分して、新しい物に取り換える事ではありません。

 

古材や良い物は残して再生する事です。

 

長い年月を経たこの建物もきっと喜んでくれる事でしょう。