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木材は気温や湿度で変化する

鉄筋コンクリート造のマンションにお住まいの方から湿気て困るんです、ってお話をよくお聞きします。

 

 

木造住宅は鉄筋コンクリートの建物よりも湿気ません。 

 

外壁仕上げ材と構造材の間には空気が入れ替わるように施工しています、この施工を通気工法と言います。 

 

 

 

又、木材そのものが呼吸する材料なので湿度を調整してくれます 

 

 

 

ただ欠点もあります。 

 

木材は気温や湿度の変化で収縮したり膨張したりします。 

 

工場で生産された物でも気温や湿度の変化で変形する事があります。

 

 

 

 

● 新築住宅入居後にフローリングの床鳴り

 

 

適切な工事をして、床を張った時に床鳴りが無い事を確認し、完成引き渡し時に不具合がないかチェックしているのですが入居されてから床鳴りがする事があります。 

 

建築中は窓を開放して作業するので外気にさらされいる状態で、エアコンを付ける事もありませんが入居されると、エアコンや暖房器具も使用され、日中窓を閉め切って仕事に出かけられるケースもありますね。 

 

 

 

気温も湿度も工事中とはガラッと変わってきます。 

 

その影響でわずかにフローリングが伸縮する事により床鳴りがおきます。

 

  

 

新築住宅の床鳴りは入居後しばらくするとフローリングがなじんで自然に解消する事が多いです。

 

 

 

新築住宅の場合、下地に分厚い構造用を張ってその上にフローリングを張るので、古民家の様に下地そのものが不朽して床鳴りするものではありません。

 

 

 

  

 

● 柱の割れ

 

 

 

弊所では柱や土台はヒノキの無垢材を使っています。 

 

耐久性に優れる他防虫効果もあります。 

 

 

 

土台も柱も乾燥材ですが、棟上げ後に長手方向に細く割れが入る事があります。 

 

芯持ち材は乾燥すると干し割れしやすいので、以前は柱の芯まで芯引きをした物がほとんどでした。

 

今は人口乾燥による芯引き無しの柱もあります。 

 

 

 

我が家のヒノキの柱は芯引きした柱で5ミリ以上パックリと縦方向に開いた状態ですが、それでも柱の縦方向に細い割れが入っています。

 

 

 

木材って伐採された後も生きています。 

 

気温や湿度に常に木材は変化しているのです。

 

 

 

 

● 梁の割れ

 

 

 

天然木を製材した桁や小屋組み・2階床組み・梁などの横架材も長手方向に割れが生じます。

 

 

木材が長手方向に割れると強度が不足するか、試験をされた方がありますが、割れている木材の方が割れていない木材よりも強度が高い結果となっています。 

 

強度の高い木材の方が割れやすいということの様です。

 

 

 

 

 

 木材は反ったり、割れたり、伸縮したりします 

 

適切な工事をしても起きる現象ですので木造住宅をこれから建てられる方は木材の性質を理解して入居後は過乾燥になったり、過湿になりすぎないように、注意して頂きたく思います。

 

 

 

 木材は鉄やコンクリートよりも暖かく湿度も調整してくれる健康にも良い素材です。

 

 

 

 

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