
基礎の地盤面からの高さってあまり関心が無いかもしれませんね。
でも重要なポイントの一つです。
建築基準法では30センチ以上と定められています。
優良な住宅基準であるフラット35の基準は40センチ以上です。
又、住宅性能表示の規定では劣化対策等級3及び2は地盤より基礎上までの
高さが40センチ以上である事。
と明記されています。
地面近くに位置する木材(土台や柱)は地面に跳ね返った雨水、地面の表面を流れる雨水、地面から上昇する湿気、屋内の床を洗浄する際に使用する水等によって影響を受け耐久性がダウンします。
基礎を40センチ以上とする基準は住宅の耐久性を向上するものですので、
新築住宅を建てられる際は基礎の高さは40センチ以上とされる事をお勧めします。
近年はゲリラ豪雨や何十年に一度の大雨が起こりやすくなっており、各地で浸水被害のニュースも聞きます。
写真は岡山県瀬戸内市の設計事例ですがこちらの基礎は1m以上あります。
すぐ目の前が海で過去に台風高波で浸水した地域である事を考慮して設計しました。
基礎が高いので玄関ポーチ前の階段が長くなりましたが、かえってオシャレに見えます。
住宅完成後に台風に何度も見舞われましたが浸水被害など一度も無くお客様に喜んで頂いております。
新庄一級綜合建築設計は建築計画時にその土地の気候風土や過去の災害状況も踏まえて設計しています。