
家を建てる時の依頼先で多いのが住宅会社ですね。
住宅展示場に行くと大手住宅メーカーのモデルハウスが色々建っていて見る事ができます。
アンケートに住所や名前を書くと営業マンが自宅まで来ます。
プランや見積を無料でしますって話やその後今だけ特別キャンペーンで太陽光発電をプレゼントします等と言って契約を急がせるところもあります。
私が住宅会社に勤めていた頃の話ですが、あなただけに特別に減額サービスをしますので絶対に他の方には内緒にしてくださいって誓約書まで書かせていました。
特別では無く、契約を取るために誰にでもしている事です。
でもお客様はこの会社で契約しようと決められるんですね。
建物価格にあらかじめ上乗せされているのに・・・
私は規格住宅のそんな会社が嫌になり辞めて設計事務所にかわりました。
その後勤務していた住宅会社は景気が後退すると同時に倒産しました。
建築設計事務所は建築主の要望を聞いて設計するので、内外装材や設備機器や外観デザインも一戸一戸違います。
設計事務所は建築工事を請負しません。
工事施工者の選定や工事費の見積書をチエックしたり、工事中設計図書通りに工事が行われているかお客様にかわって検査します 。
公共建築物はほとんどが設計者と工事施工者が分離されており、設計図書に基づいて数社による競争見積により工事施工者が決まります。
詳細な図面に基づいそれぞれの建築業者が見積するので、使用材料も同じ内容で比較検討する事ができる他、その競争原理で価格は2割くらい安くなります。
過去に数社で見積を取った結果、見積の価格差が1000万円にもなった事例もあります。
最近の事例では35坪ほどの住宅ですが、お客様が公的機関から紹介を受けられた建築会社と弊所が選定した建築会社の2社で見積を取った結果、お客様が公的機関から紹介を受けられた地元の建築会社の方が600万円以上高い見積でした。
お客様が紹介を受けられた会社に依頼していたら600万円損されるとこでした。
地元の建築会社だから安いとは限りませんね。
同じ材料・仕様で見積してもその会社の利益となる部分をどれだけ上乗せしているかで大きく価格は違う物です。
今だけ特別キャンペーンやサービスに騙されないようにしましょう。