室内の天井仕上げは2.4mくらいの高さで水平に貼られて仕上げはビニールクロスが一般的です。
天井高さが低い方が内装壁材料の面積も少なくなりローコストになるメリットがあります。
大工さんや内装屋さんの仕事も簡単で手間がかからないメリットや電気配線を天井裏に配線しやすい事もありますね。
でも一生に一度になるかもしれない新築住宅なのですから、どの部屋も低く水平に貼った天井では無く、家族みんなが毎日使うLDKだけでも高い天井にされてはいかがでしょう。
天井高さが高くなれば部屋の床面積が同じでも空間が広くなります。
通常天井裏に隠れて見えない構造材の梁が見える事でインテリアのアクセントにもなりますね。

岡山県美作市の古民家のリフォームの設計事例
新建材の天井が貼られていましたが、あえて構造材の梁が見える様にリノベーションしました。
LDKの様子です。
機械の無い時代に曲がりくねった梁を手作業で削った跡が見られ古民家ならではの趣があります。
自然に黒くなった梁と既存の土壁の上に白い聚楽壁を塗った事で白と黒のコントラスト
がきれいで、重厚感もあるリビングになりました。

玄関ホールの様子です。
リノベーション前は2mほどの低い天井でした。
リビングも玄関も天井裏にある既存の梁を活かした高い天井となり、室内空間が広がり
ました。
十文字に組まれた既存の梁が見える事でインテリアのアクセントにもなりかえってオシャレです。

宝塚市の平屋住宅は新築住宅ですが、小屋組みに松の梁丸太を使って
あえて古民家風に着色しています。
南側の開閉できる高窓から夏は涼しい風が入り、冬は暖かな太陽光が
部屋の奥まで届き明るくすごせます。
シーリングファンで室内の温度を均一にしてくれます。
弊所にご相談いただく前にハウスメーカーで検討されていたそうですが、住宅メーカーに梁の見えるインテリアを要望しても、できないと断られたとお話しされました。

岡山県瀬戸内市の階段ホールの設計事例です。
切り妻型の屋根勾配が見える設計で無垢パインのナチュラルな色合いが温もりを感じます。
小屋組みの梁はマス目に組んで後から梁の上に床が簡単に張ることができる様にしています。
通常は使われない小屋裏空間を生かした部屋ができ、新たに増築するよりもローコスト
になります。
しっかり屋根断熱をしているので居心地も良いです。

相生市の平屋住宅設計事例です。
屋根勾配なりに高い天井にして内部空間が広い家に設計しました。
招き屋根の壁面に設けた窓から明るい光が部屋の奥まで届きます。
昼間は照明不要で過ごせます。
明るいだけでなく、夏は暑い空気を高窓から排出して涼しい風が入ります。
他社では
2.4mくらいに低く水平に張った天井の室内がほとんどですね。
工事費を安くするためかもしれませんが、お家に魅力がありませんね。
設計上の工夫で床面積は同じでも、開放感のある居心地の良い家ができます。